天気の予測からどこへ行くか迷ったが、当初の計画通り八ヶ岳へ。前夜の予備調査観測を含めて2晩の連続観測。前夜はそんなに流れなかった。次の日は観測場所を東側山麓に移動し、天候の回復を待ったが雲が多い。急遽、南山麓に移動しまきば公園に陣取った。この判断が正解であり、結果的には快晴の下に満点の星空と流星の雨を体験できた!! 見るだけで大満足で、始めてコロナを見た時の感激と同じくらい興奮しました。流星雨は一生に一度見ることも稀な天体現象です。
残念ながら、記録の方はカメラ・集計共に予想をはるかに上回る出現数に全く不完全で失敗が多く、途中でパンクしてしまいました。データの整理に相当時間がかかりそう。
印象だけで言うとピーク時には10個/秒くらい流れたのではないでしょうか。平均5個/秒ぐらいが10〜30分ぐらい続いていたように感じました。記録はテープレコーダーで音声記録ですが、もはやテープに入れることも出来なくなってしまいました。
観測は0時から5時まで。記録の前半は録音したテープを上書きしてしまい消失した。観測開始前の23時45分頃から映画の「アルマゲドン」に出てくるような巨大な火球が次々に流れ出し、天頂を横切って120度に及ぶものまで出現した。0時までには巨大火球6個を目撃。こいつはいつもとは違うぞと直感した。アッシャーさん、出現予測が的中しおめでとう。ありがとう。
観測を終了した午前5時頃には360度視界の地平線(北側に八ヶ岳があり少し削られるが)全周に、天頂近くのしし座から雨が降るように、星が落ちて行くのが見られた。また、輻射点から離れた場所に流れる流星が、反対側の輻射点(向点?)に向かうように見えるのを体験した。
有名な1833年のしし座流星群の版画は、積分時間が長いもののかなりリアルに描かれていると思った。まさにあのイメージでした。
ヒロシが最後に見た流星は帰りの車の運転中に見た5時52分の流星で金星を凌ぐもので、青空の中に見えた白昼流星であった。今回も興奮のあまりテープの入替に失敗するし、流星痕の連続撮影中にフィルムが終了し、巻き戻しをせず危うく裏蓋を開けそうになりました。