ヨーコとヒロシの彗星観測

マックホルツ彗星 ・ 江東区 (2005年1月11日)


ラッキーなことに正月早々、マックホルツ彗星が地球に近づき肉眼的彗星へと急成長した。普通は日没後すぐに沈むことが多いが、この彗星は天頂近くを北上しやがて周極星となり、なるほど長時間見えている。この話に直接関係はな いが1月8日に彗星と共に二男夫婦がやってきた。この日の晩、さっそくベランダに出て双眼鏡で探索、何と東京の空でも見えるではないか。プレアデスの近くを通過するので絶好のチャンスだった。双子群の撮影のために用意して余ってしまった ASA1600のフィルムが残っているので、写真撮影にトライ、300mmズームで狙ったが如何せんレンズが暗い。そのために露出をかけねばならないが、そうなると今度はガイドが難しい。オマケに空は極めて明るくカブリが心配。肉眼ではスバルが見えずアルデバランしか見えない。

流れることを承知で、20秒から60秒くらいの露出をかけた。結果はまったく無残な状況で、望遠では完全に露出不足であった。実際の困難は、見えない彗星をどうやってカメラの視野に入れるか。

1月11日、12日のフィルムカメラ(135mm)ではかろうじて彗星の存在が分かる程度であった。下の写真で上の2枚がそれ。アナログカメラではかろうじてプレアデスと彗星が確認できる程度。ASA1600もあるためカブリがひどく、星はほとんど写らない。色の再現はおかしいが、星の感じは肉眼で見た感じに近い。(東京の空は星が見えない!)

1月15日にヨーコに買ってもらった待望の一眼レフデジカメがやっと届く。まだフィルムがあったのと、梱包を開けてもすぐには使えない。1月17日に望遠レンズを付けて初挑戦。わずか数個であるがデジカメで星が写 るのには感激した。うれしいことに35mmカメラに換算すれば望遠効果は1.5倍。1分露出でオリオン星雲がそ れらしく写ってくれた。下の2枚の写真はデジカメでASA400の設定。露出時間も短くできて、明らかに肉眼で見えない星が無数に写ってくれた。 デジカメの性能がいかに優れたものであるのか初めて実感した。

  

プレアデスとマックホルツ(1/11)

プレアデスとマックホルツ(1/12)

マックホルツ彗星 byデジカメ(1/21)

マックホルツ彗星 byデジカメ(1/22)