ふみカードのページ (更新日2004.6.20)
【ふみカードとは】
テレホンカードに似た郵便用プリペイドカード(料金前払いカード)です。郵便局の窓口または切手自動販売機で使用可能です。買えるものは切手・はがき・切手帳・ゆうパック用包装品など。平成元年(
1989年)に誕生し、全国版と地方版(郵政局版)があるほか、自由に図柄が印刷できるホワイト版(無地)も発行された。平成
10年以降は地方版に加えて、郵便局作成によるホワイト加刷版が急増し、地方版との区別が困難となっています。平成
14年4月に郵政公社が誕生した時に廃止され、新たな発行は停止された。在庫カードの販売も平成15年3月で終了しました。販売済みのふみカードは、当分の間使用できますが、読み取り機器のメンテナンスや更新をしないので、機器の耐用年数が来れば順次取り扱い中止局が増えていくそうです。使うなら今のうちです。ふみカードの保有リスト(すべて使用済みです)
【分類】
初期のカードは固有番号で識別が可能で分類も簡単です。初めの4桁は発行年月、次の2桁は額面と郵政局、後の7桁が固有数字ですが、規則性は判りません。後期のカードは印刷内容から推測するより手が有りません。
1.全国版
初期のカードの裏面にはカード固有番号(13桁英数字)が記載されていて、発行年月と券種、発行郵政局が分かります。券種は左から5桁目が、500円(A)、1000円(B)、3000円(C)の3種あり、左から6桁目が「0」のカードが全国版です。
2.地方版
初期のカードは裏面の固有番号の左から6桁目の英数字で識別できます。数字は発行郵政局(沖縄は郵政管理事務所)の番号で、固有番号が廃止された後のカードは、表面に印刷された郵政局名で区別します。
(地方版:
東京, 関東, 信越, 東海, 北陸, 近畿, 中国, 四国, 九州, 東北, 北海道、沖縄)「1」東京、「2」関東、「3」信越、 「4」東海、「5」北陸、「6」近畿、 「7」中国、「8」四国、「9」九州、「A」東北、 「B」北海道、「C」沖縄
3.ホワイト版/ホワイト加刷版
初期のホワイトカードは裏面に「ホワイト版」と印刷され全国版や地方版と区別して発行されていました。13桁固有番号が記載されていれば左から5桁目(額面/種別)が「H」です。
しかし、途中から裏面は地方版(郵政局発行)と同一となり、見た目では地方版と全く区別がつかなくなった。表面に郵政局名が印刷されているものは地方版と判る。ホワイトカードでも地方郵便局が発行しているケースがほとんどであり、本来のフリーカードとしてのホワイト版と区別し、郵便局が発行したものをホワイト加刷版と称することにしました。筆者が推測するに、ふみカードはテレホンカードのようにはホワイト版が売れず、売れ残りを郵便局が利用してホワイト加刷版を作ったのではないでしょうか。最大の欠点は買えるものが少ないこと、使える場所が少ないことで利便性が出せなかったことでしょう。カードの発行や販売機の整備などで郵政当局はきっと大赤字を出したのではありますまいか。
(ホワイト、ホワイト加刷)