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ノルウェー・北欧旅行 2013年7月13日(土)〜7月20日(土)

去年は、1991年以来毎年行っていた旅行に出掛けなかったので、2年ぶりの旅行となった。ノルウェーにはヨーコが行ったことがないので、今回は北欧旅行となった。ヨーコが見つけたJTBの旅物語で格安ツアーがあり、すぐに申し込んだけどすでに満員。新聞募集であり受付開始の月曜日に電話してもつながらない。夕方にやっと申し込めたらキャンセル待ちで8人目。これはコペンハーゲン、オスロ、ストックホルムの3カ国。キャンセル待ちにも関わらず、二人で8万円の申込み金を払わされた。もしや今年も断念かと思われたが、ヨーコが日本旅行の似たようなツアーを見つけた。ただし直行便ではなくバンコク経由。少し高いがこれに決めてキャンセル料のかかる前にJTBをキャンセルした。

7月13日(土)(第1日目)

今年から某駅にも止まるようになった武蔵野線で東松戸経由、成田スカイアクセス線特急にて成田空港第1ターミナルビル駅へ、この線の利用は初めてだ。15時25分の集合時間にほぼきっかり到着したら、最後から2番目。成田で3カ国の通貨に両替。どの国もEU加盟国でないのでユーロは使えない。レートはノルウェーとデンマークが19円くらい、スェーデンが18円、ユーロが133円、USDが101円くらいだった。今回もカメラ機材や三脚類はなく荷物は少ない。2人で小さいキャスターバッグ2個で計16kg。成田第1ターミナルも久々で、world aliance メンバーのタイ航空もここを使っている。17:25発のTG677便でまずは経由地のバンコクへ。エアーカナダと全日空のコードシェア便、機材はエアバスA380、今年就航したばかりの最新鋭機材、エコノミークラスで435席、総2階の世界最大機種だった。設備も良く、映画、TVのビデオなど番組が多く約50本以上はあっただろう。6.5時間のフライトで現地時間21:55にバンコク到着。乗り継ぎまで空港内の売店を下見。物の値段が分からない。300バーツで千円くらいか。SUDOKUの本をUS$で購入したらお釣りはクォターダラで戻してくれた。2時間後00:55にオスロ行きTG954便にて出発。機材はボーイング747の旧型機、こんなので採算が合うのだろうか。1日目は機内泊なので、映画を見ずになるべく寝るようにした。

7月14日(日)(第2日目)

朝7:25オスロのガーデモーエン空港に到着。空港でまず水を買ったが、何故か29Nkrと高い。コーラも同様。これからバスでいきなり観光がスタートする。まずは、フログネル公園へ、日曜日の朝も早い時間だったから観光客も殆どいなくて広大なきれいな公園だった。ヴィーゲランの彫刻が至る所にある彫刻公園だ。しかし彫刻は人間の一生と輪廻を示した暗いイメージのものばかり。庭園の様子は一見シェーンブルンの庭ような。一番奥に日時計があった。時刻はおよそ8時半。ここでオリエンが出来たらすばらしい。市庁舎の近くを通り、国立美術館でムンク等の絵を見る。美術館の入口に出光の表示が出ていた。この美術館を整備するのにイデミツがお金を寄付したそうだ。ムンクの”叫び”が4つもあるとは知らなかった。ムンクは有名だが、絵はどれも暗くて気味悪い。この美術館の階段は黒い大理石で良く見ると直角貝(Geisenoceras)の化石で出来ていた。床の写真を撮りたかったが、撮影禁止となっていて無理。美術品ではないのに。短い見学ですぐにレストランでサーモンの昼食。ビール、デザートを買った。この後、7時間ものバスの長旅が始まり、バスはE16号線を経由、ソグネフィヨルドを目指す。途中ファーガネスという駅にて休憩。絵ハガキ用に切手を買った。ボーグンドのスターブ教会(1150年木造・世界遺産)を下車、見学。バスの旅7時間で、宿泊地ソグネフィヨルドの奥地オンダルスタンゲンに到着。船着き場のすぐ前のホテル。夜は11時を過ぎても明るい。しかし、曇っていた。iPadをホテルの無料WiFiに接続、インターネットがつながるのを確認した。今回の旅行で一番北の地点だが、視界は狭いと思っていた。ここに来る途中の民家の衛星放送のパラボラアンテナが建物の壁にそのまま取り付けてあり、ほぼ地平線に向けられているのが印象的だった。こんなところでも、衛星を見るには赤道上空を見なければならず、高度が低い。

7月15日(月)(第3日目)

今日は世界で最長、最深といわれるソグネフィヨルドとフロム山岳鉄道の観光だが、列車の予約が取れなかったので予定とは逆ルートで回ることになった。フィヨルドは氷河が作った峡谷だが、ノルウェーには到る所にフィヨルドがある。狭い谷だが深いところは水深1300mを超える。内陸にこんな深い海があるから驚きだ。今日は移動としては無駄なルートであるが、船と鉄道の順番が変わっただけ。もっとも時間とバスの燃料の無駄遣いではあるが・・。まず、バスでベルゲン鉄道のヴォスまで行って、ミュルダールからフロム鉄道に乗り換えてグドバンゲンに向かう逆ルート。途中で氷河の下を通る世界最長の自動車トンネル(24km)を通過。トンネル内の退避エリアにバスを止めてくれて記念撮影。このエリアのみ特別に青い照明で一見氷河の下に入っているようなイメージ。ベルゲン鉄道では同じ車両に阪急交通が合流。指定席だが座席が決まっておらず多少の混乱が。フロム鉄道は全長20km、高低差860mで観光のために作ったもので、乗客は観光客のみ。何と日本語解説と共にタイ語の解説もあり、タイからの観光客が多いことがうなづけた。一番の見せ場はループで一気に150mを降下し、ヒョース滝で停車するところ。トレッキングのコースができており途中駅で乗降もできる。スイスの山岳鉄道に似ているが、山の景色はスイスの方が雄大である。列車はアプト式ではなく前後2両の電気機関車が挟み込む。フロム駅は鉄道と観光船の接続点であり賑わっていた。ちょうどイタリアからの大きなクルーズ船が入港していた。ここから船でグドバンゲンに向かう。カモメに餌をやる人がいて、見ていたらズボンとリュックに糞をかけられた。船の上は10℃くらいだが風速が強く手が凍えるほど寒い。持ってきていた防寒具を全部身につけダウンジャケットが役に立った。大勢いた人達も順次退散。途中で両岸に山肌が迫るネーロイフィヨルド(世界遺産:幅250m)を通過した。バスで南下しトゥビンデビンデの滝に寄り、再びヴォスを経てハダンゲルフィヨルドへ向かう。このフィヨルドをバスのままフェリーで渡った。吊り橋が架けられていてこの夏に完成する。宿はキンサルビク。夕食後近くのSPAに行ったが閉まっていた。代わりに小さな土産屋を物色。他に施設や建物もなく辺鄙なリゾート地。天候は曇りまたは雨。

7月16日(火)(第4日目)

バスでオスロまでのロング移動日(6.5時間)。途中のボーリング滝(落差182m)で停車観光。昼食はオスロにて遅めの14時。今度はコペンハーゲンまでの長い船旅(16.5時間)での移動。オスロ港からコペンハーゲン行きの客船DFDSシーウエイズのクラウン号35000トンに乗船。キャビンは窓なしの部屋だが、一応ホテルのような個室。船中泊は初めての経験。レストランはバイキングだったが、食べ物は多彩で豊富。ヨーコは好きなムール貝やシーフードに満足。前にストックホルムで食べたザリガニもあった。正直言ってザリガニは身が少なく、食べる労力に比してうまくもなく珍しさのみ。プールやカジノもあるが流行っているのは土産の売店。船酔いの薬も無料でくれるとのことで、ヨーコに頼まれてもらいに行った。何と裸の錠剤をそのまま1つ紙に包んでくれた。ヨーコいわく、これは薬ではなくプラセボかも。でないと何の説明もなくサービスセンターの係員が手渡す訳がない。船は長い時間、両側にスエーデンの岸を見ていたが、外洋?に出ると少し揺れだした。大きな揺れではないが非常にゆっくりしたローリング。これにヨーコは敏感に反応し、不快感と頭痛。ロキソニンを飲んで寝込む。窓のない部屋は寝ているときは問題ないが、起きている時に外部の状況が全く分からないのは何か不安である。

7月17日(水)(第5日目)

船内の朝食バイキングでゆっくりと二人で食事。こういう時にゆっくりできる大きな船はありがたい。港は人魚の像のあるすぐ近く。下船後チェックイン時に預けた荷物を受けてバスにのる。人魚像は相変わらずの大混雑。スリが多いので注意。さすがに2回目のヨーコは見物せずうんざりの様子。ニューハウンのアンデルセンの家を外から見て、アマリエンボー宮殿で下車観光。我々は大理石(フレデリクス)教会へ。衛兵交代の時間ではあったが、時間の都合で殆ど見れず。郊外のホテルに荷物を預けて、解散。やっと自由行動となった。この日はクロンボー城へのオプショナルツアーがあったが行かず。国鉄シューハウン駅から電車で中央駅に行った。無人駅で切符の買い方が分からないが、ヨーコは駅前スーパーで水を買って小銭を作り、ホームの自動券売機で切符を購入。支払いはカード精算が可能であり、小銭は使わずに済んだ。コペンハーゲン駅のセブンイレブンでサンドイッチをかって駅のベンチで済ませた。ここから目的のローゼンボー宮殿まで歩く。宮殿への近道かと思って入ろうとしたら警備兵に注意された。公開されていない私邸だったのか。ローゼンボー宮殿には地下に歴代王家の宝物殿があるので宮殿とは別料金。もちろん両方とも見学した。荷物は20DKKコインを入れてコインロッカーに預ける。返すと返却される。宝物殿は分厚い扉の金庫の中にあって厳重な警戒態勢。2年前にロンドン塔でエリザベス女王の宝物館を見ていたので、多くの金製品や王冠にも圧倒されることはなく、デンマーク王室はこじんまりした雰囲気だった。国立美術館へ行くのは止めてストロイエを通って市役所前に出て中央駅に戻った。例の券売機で切符を買ってスーパーでビールを買う。ホテルで預けた荷物を出してチェックイン。ところが部屋のキーが開かない。部屋番号は1318だが、そんなに高いビルでもなく、318号室しか見つからない。鍵が開かない部屋の前で困っていると気のいいおじさんが通りかかって声をかけてくれた。1318なら奥の建物だと教えてくれた。その人は1324で同様に間違えたらしい。そうか千番台は別棟だったのか。歩き疲れたヨーコは早く寝たが、今日は晴れているかもしれない。ようやく暗くなった12時過ぎに窓から外を見ると低い空に何やら雲のようなものが、色が緑色だ、空の雲は黒くコペンハーゲンの光害はそんなにひどくない様子。星は1つしか見えない、方角はほぼ北の空。アラスカで見た寝ぼけた雲のようなオーロラ。自信はないがしばらく考えた上で、ヨーコを起こした。写真を撮ろうと思ったが生憎その準備がない。サイバーショットではピンボケで写らない!そこでヨーコが携帯電話を貸してくれた。ケータイで撮ると何とか写っている。電池が心配だが、この機会に撮れるだけ取っておいて後は画像処理にまかそう。時刻は夜中の12時半頃、撮影を始めるとオーロラは薄くなり消えていった。でもオスロより南下したコペンハーゲンでオーロラに遭遇できたことはラッキーだった。

7月18日(木)(第6日目)

8時28分コペンハーゲン発の国際列車SJ2000系の530便にてストックホルムに向けて出発。座席指定2等車、終着のストックホルムまで10回ほど停車。高速鉄道といっても在来線なので5時間半もかかる。昼食は日本食弁当が出たが、食堂車があったのでヨーコは希望により弁当をパス。ストックホルムに13時40分に到着。駅前には前に泊まったホテルがあった。ノーベル賞の授賞式の晩餐会が開催される市庁舎を見学。これも2回目なので感激は薄い。スエーデンは以前ノルウェーを支配下に置いていたが、その前はデンマークの支配下にあったらしい。世界史で習ったかどうか思い出さない。次に王宮前でバスを降りてガムラスタンの散策。ノーベル博物館があったが時間がないので入場せず。

このツアーは料金の違う3つのツアーの集合体で、今夜のホテルは2つに別れた。我らのホテルは地下鉄のない不便なところ。到着してから市電の切符を買うために近くのキオスクへ。ここで切符を買っておかないと乗れない。ところが切符ではなくチャージ方式のカード。カードを1枚買って200SEKをチャージした。近くのショピングセンターでスポーツ店を物色。オリエン用品を探したけれど、シルバコンパスとポーラーのGPSがあったくらい。シューズやウエアはなかった。ここのホテルでは何故かID、PWを入れてもiPadはつながらなかった。事前に日本で調査はしていたので問題はなかった。添乗員が別のホテルに行ってしまったからか、ここの夕食サービスは良くなかった。

7月19日(金)(第7日目)

午前中は自由時間。市内へ出るのは止めて、自分達のオリエンをすることにした。地図は日本で印刷してきた今年6月12日に行われた「ストックホルムcity cup」の第3戦タントルンデンという公園。事前にここまで準備できるのはインターネット情報のお陰。早速ホテルを出て市電の駅にて待つ。しかし、電車は見たことがないし、来ない。通りがかりの親切なおばさんが電車は動いていないからバスで行くように教えてくれた。えっー。そんなー。でもヨーコはすぐに気付いてバス停に移動。すぐにバスが来た。バスに乗るときに1人なら電子カードをタッチするだけでよいが、二人なので運転手に言って操作してもらう。なんかえらく時間がかかっている。他の乗客に悪いとおもいながらも無事完了。席に座っていたら、親切な人が切符を渡してくれた。そうか電子カードで切符を買うのか。と分かった次第。スルッセンで降りて地下鉄に乗り換え。後で判明したことだが、ここでさっきの切符を見せたら1時間以内なので、そのまま同じゾーンAで使えたのだ。分からないから、またカードで切符を買った。3つ目のホルンストゥルで下車。これでストックホルムの地下鉄に乗った。オリエン地図を見ながらスタート地点に向かう。ヨーコは密かにシューズトコンパスを準備してきていた。ヒロシもコンパスは用意していたが、GPSは持ってこなかった。 スタート地点には何と小さなフラグとパンチが残っていた! これはパーマネント用か? 帰着制限時間を10時と決め8時35分にスタート。15ポスト 2.4kmのコース。正規ではないけれど、念願のヨーロッパで初めてのオリエン。テレインは住宅地と公園と山が混在しており、なかなか難しい。タイムを競うことはないが市内のパークオリエンの雰囲気が良く分かった。1時間過ぎてゴールするとヨーコはもうゴールに戻っていた。最初の住宅地を飛ばして回ったらしい。スタートポストで記念写真を撮り、もう一度6番まで一緒に回る。充実した半日で面白かった。バスが11時半にホテルを出発するので、それまでにホテルに戻らなくてはならない。急いで地下鉄に戻り、スルッセンでバスに乗る。バス乗り場を調べておいたし、バスがすぐに出たので十分間に合った。近くのショピングセンターで昼食を買う。 ツアーバスは別のホテルに残りの人を迎えに行き空港へ。空港では免税品のTAX REFUNDの事務所を探すが見つからない。EU圏の大きな事務所はあったが、ノルウェーでの買い物は、スカンジナビア4カ国だけのREFUND会社だった。まあ見つからなければ寄付しても良かったが、レシートと一緒に申請フォームが印字されていたのでトライした。

14:30発バンコク行きTG676にて帰路へ。機内で映画を2本見た。ジャックと豆の木とニモ。ニモのストーリーを知らなかったから新鮮味があった。

7月20日(土)(第8日目)

朝5時50分バンコクに到着。往きと同じく約2時間後、エアバスA380にて成田に到着。日本を出るときは東京でも猛暑日が続いて暑かった。そこで寒い国に慣れて帰ってくるとさぞ暑いかと思いきや、さにあらず涼しかった。ストックホルムへ向かう飛行機ではむちゃ冷房が効いており、帰りの飛行機では暑かった。エアコンの設定が、寒い国に行く時は寒めに暑い国に向かう時は暑めになっているのだろうか。成田から京急スカイアクセス特急で東松戸経由にて帰宅。ただし成田空港駅を出てすぐ9分も停車し特急スカイライナーに追い抜かれた。