オリエンとの遭遇
オリエンテーリングの存在すら知らなかったヨーコ。
長男が大学でオリエンクラブに入部した。私は家族皆が認める方向音痴である。それが…・。ヒロシが海外出張で留守中の
1994年4月、地元で開催されたオリエンテーリング大会にいきなり一人で参加! これは当然散々な結果であった。それにも懲りず長男の大学のオリエン大会にも参加した。それはなんと他県で開催され、私は初めて一人で遠出したのだった(私はいつもヒロシと行動を共にしていた)。これも成績はひどかったが、現役の初級の女子大生の一人に勝ったのだ! ただ走るだけなら、勝てるはずはないが、ひょっとして…。もうひとつ私が魅力を感じたのは、地図をどの方向に向けて考えてもよいのだ。車の助手席でナビをしている時、地図をいちいち進行方向に向けていると隣のヒロシによく笑われた(内心いつも私のプライドは傷ついていたのだ)。以後しばらくオリエンから遠ざかっていた。
気がつけば長男は大学を
4年で卒業できなくなっていた。「オリエンって、結構おもしろいからしかたがないなあ」と内心一留は覚悟していた。「あの子があんなに熱心にやっているオリエン、二人でやってみよう」とヒロシを誘った。そして二人は共にオリエンの魅力にハマッタ!(ナント長男も同じらしく大学を卒業するのに結果的に
8年もかかった!!)以後ヒロシは持ち前の地図読解力で初級、中級、上級へと今に至るが現在は苦戦中。私はまだ中級で止まったままだ。スポーツの中でもこれほど冷静な思考力を要求されるものは他にないと思う。<
2003年6月記す>