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ヨーコとヒロシのシドニー旅行 1994年9月14日(水)−9月18日(日) 

 

ヨーコがニチイのJTBトラベランドで探してきた秋の企画旅行・関空発ルックJTB。5日の中3日間のうち2日が完全にフリータイム。添乗員は付かない現地ガイドのみ。初めての関西空港発の旅行であった。しかも日本で関空に初めて乗りいれたアンセット航空利用だった。アンセット航空はオーストラリアで2番目の航空会社で最近国際線に進出した会社。往きはシドニー直行でなくブリスベン経由。帰りは経由なしの関空直行。

 

14日(水):第1日目

京都駅から関空特急「はるか」に乗り、初めて関空へ行った。関空で航空券を受け取り、チェックイン。係員から、ブリスベン経由だから一度入国するが、同じ機材でシドニーへ飛ぶので注意するように言われた。これがどんな意味をもっているのか、その時は分からなかった。20時発アンセットAN880便で出発。遅めの夕食を機内で食べて、あとは寝るだけ。

 

15日(木):第2日目

早朝にブリスベン到着。飛行機はそのまま同じなので給油の間だけ、飛行機から降ろされた。ブリスベンでオーストラリアに入国する人と、そのままトランジットで待機する人に分かれて何やらカードを受け取って待合室に。ツアーは他にも複数の人がいたのだろうが、添乗員がいないから全く二人だけのツアーと同じ。ところが飛行機がいつどこから出るのか、さっぱり分からない。荷物はシドニーまでで降ろしていないから同じゲートで同じ飛行機の筈だが。何の案内も表示もない。そのうち周りの人は殆どいなくなってしまい焦った。それらしき人の動きに注意しながら搭乗が始まっているのを知った。飛行機に乗る前に札を渡して、結局同じ席にすわる。2時間弱でシドニーに到着8:50。飛行機の窓からシドニーの街が良く見えた。

到着後、バスで市内観光。ミセス・マッコリーズ岬からオペラハウスを見る。19世紀初頭マッコリー総督夫人が景色を楽しんだというミセス・マッコリーズチェアという岩を削って作った椅子がある。セントメリー大聖堂、オペラハウスを見学、と言っても見学は外だけ。キングスクロス、ロックスを回り、位置感覚をつかんだ。地質博物館に行った。ロックスのピア1の近く、Lowenbran Kellarというレストランで昼食。ホテルはモノレールのそばのFurama Hotel Sydney、中華街のすぐ横だった。

 

16日(金): 第3日目

 この日はオールデイフリーだったので、現地ツアーを探して、郊外のコアラパークとブルーマウンテンの1日バスツアーに出かけた。朝出発して夕方に帰る1日ツアーだった。コアラパークでは、コアラを抱っこして、カウボーイのキャンプレッスンを聞いて、カンガルー、エミウ、ウオンバットを見て、結構面白かった。ブルーマウンテンは、オーストラリアのグランドキャニオンとも言うべき所であり鉄道で行くこともできる。途中の道路沿いの競技場ではシドニーオリンピックの準備が急ピッチで進んでいた。先の山火事のあとも痛々しい焼け跡が残っていた。ブルーマウンテンではクイーンエリザベス展望台、コベッツリープ展望台から渓谷を眺め、トンネル下り降りる片道トロッコに乗った。これはかなり怖い乗り物で急坂を谷底に向かって一気に下り降りる。あわや落ちてしまいそうと言う時に途中で急停車して宙づり状態に。あとはそろりとバックして上に戻る。スカイウエイというロープウエーに乗った。スリーシスターズの岩壁が眼前に近づく。真下は何100mかの奈落の底。売店で土産を買ってあとは帰るだけ。

バスを降りたロックスの店で、大きなアンモナイトの化石が売っていて思わず買いそうになった。買ってもよかったが、帰りの荷物が極端に重くなるためやめた。代わりにという訳じゃないけど、ヨーコにオパールのペンダントを買った。ヒロシはオパールの原石を買った。

ホテルに戻って休憩のあと、シドニータワーのレストランに電話して予約を入れた。高さ180mで南半球では一番高い建物らしい。回転展望レストランからの夜景は抜群であり、非常に雰囲気のよいリッチな気分を楽しむことが出来た。ここで食べた料理は大きな山盛りのワンプレートで美味しかったが食べきれなかった。シドニータワーはモノレールで3つ目くらいで便利だった。

この夜の出来事だった。疲れて殆ど眠り掛けていた時に、ホテルの非常ベルがけたたましく鳴り響いた。しばらく待っても止まらない。廊下に出ても特に煙や炎は見えない。しかしベルは鳴り続けた。真剣に着替えて脱出することにした。みんな着の身着のままで非常階段に向かった。もうどの部屋からも避難者が出てきて階段は行列状態になった。みんな心配そうで、緊張している。1階に着いてホテルを出た。前の道路にはもう大勢が逃げて来ていた。消防自動車がサイレンを鳴らしながらやって来る、消防士がホテルに入って行った。しかし炎と煙はどこにも見えない。次々と脱出してくる人達の格好が実にさまざまで面白い。パジャマ姿のままで裸足の人もいるかと思えば、きちんとスーツに着替えてバッグを抱えたビジネスマンもいる。全く手ぶらで着の身着のままの人、大きな荷物を抱えた人、皆怯えた顔で心配そう。我々もパジャマでないだけで、荷物は何も持って来なかった。やがて、サイレンが止まり、消防士が出てきて火元を確認したようだが、ボヤか誤報だったようだ。もう大丈夫というので消防車は帰って行った。やがて人々も自分の部屋へと戻っていった。いつもホテルでは非常口を確認しているが、こんなことは初めてだった。

 

17日(土):第4日目

今日も1日自由行動。シドニー市内の近場を回った。オーストラリア博物館に行った。化石やオパール、アボリジニの文化などオーストラリアならではの自然史を学ぶ。ついでシドニー水族館に行った。ここでは当時斬新だった水槽のなかを抜けるガラストンネルがあった。さらにダーリンハーバーへ行って、ウインドショッピング、ダーリンハーバーではスーパーチケットというクーポン券が$35で売っており、これを買った。入場券や割引券がセットになって3カ月間有効。有効期間は意味ないけど値打ちはあった。ダーリンハーバーからハーバークルージングの船にのりシドニー港巡り、船内のレストランでランチを食べた。シドニー港はきれいな港で、ヨットや多くのカラフルなウインドサーフィンの帆が風を切って走り綺麗だった。

 

18日(日):第5日目

9:25発アンセットAN881便にて大阪に向け出発。関空到着18:00。南海電車の特急にて難波、御堂筋線で大阪経由、京都へ帰る。←(南海だったか不詳)