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タイ旅行(19951022日−25日)

ヒロシの休みが取りにくい状況の中、テレスコハウスという大阪の天文ショップが企画した短いツアーがあったので参加。初めてタイを訪問した。


1022日(日):関空に740分に集合。 JR宇治駅前から関空行き高速バスに乗る。5時半まだ真っ暗な中、カバンをゴロゴロ押して駅まで歩いた。 バスに乗った直後にカバンの鍵がないことに気付く。ヒロシのポケットに有るはずのキーがない! バスの中でも探したが見つからない。関空に着くまでに対処方法を考えた。最悪はホテルにチェックインしたら 工具を借りて鍵を壊す。機材等を出したら帰りにカバンを買う。手帳に鍵の番号を控えて おいたので、空港でカバン屋を探して合鍵で開けてもらう。・・などなど。 空港へ着くとすぐに旅行かばん屋を探した。でも鍵だけなんて置いていないだろうなぁ。 カバンはサムソナイトだからどこにでもある。幸い店も開いていて、型番を告げた。 何とラッキーなことに2つペアーの同番号の鍵を売ってもらえた。 これにて決着。良かった良かった。JAL727便に搭乗、バンコクまで5時間半のフライト。チェックインしたホテルはロイヤルオーキッド・シェラトン。夕食はバンコク市内のレストランで、インドネシアのガムラン音楽にも似た民族楽器の演奏を聞きながらタイ舞踊を見て、タイ料理を楽しむ。


1023日(月):午前中はバンコク市内の観光。チャオプラヤ川の小船に乗って水上マーケットを訪問。この船は細長い木造のボートで、後ろに自動車エンジンを取り付けてそのままシャフトにスクリューを直結して斜めに水中の突っ込んでいるモーターボートだ。しかも舵はそのエンジンに直結したシャフトを左右に振ってそのままコントロールする。エンジン付き伝馬船といった感じである。マーケットに入るとボートが進めなくなるほど小船が群がってきた。果物やお土産品を満載しているが殆ど誰も何も買わない。川は増水中で岸の土手より水位の高い場所もあり、土のうを積んで水防対策をしていた。ボートから降りると土のうを踏み越えて水面より低い地面に降りるから妙な感じだった。川の周辺にある王宮、ワット・プラケア(エメラルド寺院)、ワット・アルン(暁の寺院)を見た。とにかく寺院が多く仏教徒の町であり親近感がある。ヒロシの母が旅行したことを聞いていたので、何となく親しみがもてる。ただ街は乾燥していて非常にホコリっぽい。どこも車の渋滞がひどく廃棄ガスが充満していて目やのどが痛い。昼食後、バンコクの北東260km観測地近くの町ナコンラチャシマに向けて出発。5時間のドライブの筈だったが・・。揺られること8時間弱の移動。距離にすれば約250kmしかないのに道路事情が悪い上に、バスのエアコンが故障するわ、窓は開かないので蒸し風呂状態になるわ、劣悪な環境だった。高速道路もバンコク周辺のみで、後は地道。クーラーの効きが良くなくエアコンの故障だと言うが、何かおかしい。途中のガソリンスタンドで給油中も何やらエンジンを点検。実はエンジンのファンベルトが切れてしまいそうで、パワーが出ない。ヤバいことになってきた。部品を探しているようだが小さな町では手に入らない。エンジンをだましながらゆっくり旅行を続けることとなった。宿泊先はスリパタナホテルでナコンラチャシマ最大級のホテルである。しかし、この町では特に見るべきものも、見るべき時間もなく、ここは宿泊のみ。ホテルに一応エアコンはあったもののまるで壊れかけのしろもの。しかし後で聞いたところでは、このホテルにタイの王女が泊まっていたらしい。この町で一番の高級ホテルだそうだ。そういえば着いた時に、タイ国旗が一杯飾ってあった。チェックインすると、ちょうど同じホテルに天文ガイドのツアー御一行様も宿泊しており、バスが6台程先に着いていた。ここまで来て日本人の御一行に出くわすとは思わなかった! この日の夕食はホテルにてゆっくり食べた。


1024日(火):630分に起床。7時半にチェックアウト、観測地に向けて出発し1時間弱の移動。天ガの御一行は朝早く出発して別の場所へ移動。我々は予定通りに皆既帯の中心部へ向かう。さすがにエンジントラブルは昨日のうちに直していたようで調子はよい。観測地は南に30分ほど行ったPak Thong Chai(パトンシャイ)というところにあるノバッラト・ホテル。郊外のリゾートホテルの庭である。広い庭で外部の人も来ず環境は良好。 しかし、残念ながら雲一つない快晴とはいかず、少しばかり薄い雲が霞のようにもやっていた。がしかし、皆既の時は、ほぼ快晴の状態で運良く晴れてくれた。毎度のことながら、ダイヤモンドリングとコロナは肉眼で見て見事な感動的出来事である。 1050分に皆既。皆既継続時間は154秒。カメラのミスも多かった。大変にラッキーにも、第2接触と第3接触の両ダイヤモンドリングそれに皆既中のコロナの3枚はまともな写真が撮れていた。

終了後は直ちにバスでバンコクに戻る。しかし、これが思いの外、時間が掛かった。特にバンコクに近づくにつれて渋滞はひどくなり、8時間以上も掛かった。

夜はホテルのレストランで、観測の成功を祝し、リッチに食事。食事の後、アイリッシュコーヒーを注文。今まで経験したことにない見事な手さばきでコーヒーが入れられた。まずガラスのコップをアルコールランプの火で炙り、温まったグラスを空中へ投げると次の人がうまく受けてテーブルに運び、まるで手品のように目の前で、グラスに砂糖をまぶしコーヒーを注ぐ、ブランデーを入れて火を点し消えたら出来上がり。気分は最高。ヨーコは大変喜んでくれた。

一方で、ギタリストが日本の歌を弾いてくれるが、いまいち気に入った歌もなく、これは不要だった。


1025日(水):ホテルの近くに中央郵便局があるので、午前中の自由時間の間に、歩いて出掛けた。記念切手が出ていないかとの狙いからである。郵便局で調べたら、やはり記念切手が発行されていた。即購入、ラッキーだった。何人かの日本人も同じ目的を持って郵便局に来ていた。もちろん知らなかった人、ホテルから出なかった人は手に入れることが出来ず残念がった。

JAL728便14:3521:55関空着。JR関空特急はるかにて深夜無事に帰宅。ヒロシは翌日出勤する。

 

 

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